08/06/17 21:45:30 4LdXZi4E0
現在精神科の抱える問題は「何をもって病的とするか」などという薄っぺらなものでは
なく「正常と病的の境界をどこに引くか」です。どんな健常な人間でも生まれてから今
までに一度くらいはキレた経験はあるもの、キレる頻度が多くそのたびに社会的な問題
を引き起こす人間などは「精神病」として取り扱われなければならないことも多いです
が、この正常と異常の境界をどこに引くか、これは専門家にとっても容易ではないです。
先日の秋葉原殺人犯はきっと法廷で精神鑑定が要求されることと思います。私の目から
見て加藤容疑者の精神異常を疑うべき所見は見当たりませんが、彼は責任能力以外の点
で死刑を免れる口実はないので、必ず弁護士から精神鑑定の請求が出されるでしょう。
気の毒なのは精神鑑定を要求されそれに応じなければいけない精神科医ですが、現代の
ように正常者の精神状態を問われなければならない状態は異常といえます。