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≪座標軸≫秋田刑務所常勤医ゼロに
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県内唯一の刑務所、秋田刑務所で、7月1日から常勤医師が1人もいない状態になっていることがわかった。
刑務所の医師不足は全国でも深刻な問題になっている。新臨床研修制度の導入で大学病院から医師派遣がなくなった上、
報酬が低いため、医師不足に歯止めがかからないという。(川瀬大介)
刑事収容施設・被収容者処遇法は、施設では一般社会と同水準の医療を提供しなければならないと定め、
法務省令で刑務所の収容定員などに応じて一定数の常勤医を置くよう定めている。
秋田刑務所の収容者は681人(収容定員680人)。常勤医1人という基準を満たせず、十分な医療を提供できない状態に陥っている。
同刑務所では、薬物事件による受刑者が全体の約3割を占める。高齢者や健康に問題を抱えている人もいる。
常勤医師がいた6月までは、毎日30人近くが診察を受けていた。
7月以降、秋田市内の開業医を「非常勤医師」として招き対応してきたが、刑務所内での診察は週1、2回に減った。
しかも、午前中だけなど短時間に限られ、受刑者を診察しきれていない。大きな問題は起きていないが、
収容者から常に診察の要望が出ているという。
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新たな問題も出ている。非常勤医師が不在の時などは、受刑者を外部の一般病院で診察させている。
その際には、逃走防止のため原則3人の職員が付き添うことを内規で定めている。
秋田刑務所では、市内の病院へ通院する受刑者が多く、入院した受刑者も今年4月以降、3人いた。
常勤医に欠員が生じている各地の刑務所では、119番通報して受刑者を周辺の病院に救急搬送する事態も増えているという。
秋田刑務所の藤本英雄総務部長(52)は、「職員の仕事の負担が大きくなっている」と話す。