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奈良県立医大、医師「断ったつもりなかった」 妊婦流産
2007年08月29日 朝日新聞
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奈良県橿原市の妊娠24週の女性(38)が、奈良・大阪両府県の病院に相次いで受け入れを拒まれ、救急搬送中に胎児を流産した問題で、
最初に受け入れを求められた同市の奈良県立医大病院の産婦人科には空きベッドがあったことが29日、分かった。
別の妊婦の診察中だった当直医が「後にしてほしい」と答えたのを、事務担当者が受け入れ拒否と受け止め、救急隊に回答したという。
また、高槻署や同組合などによると、女性は搬送中の交通事故の約3分前に破水。胎児は女児で、すでに死亡した状態だった。
破水前までに9病院、最終的に搬送されるまで計11病院から受け入れを断られていた。
県などによると、同病院の産婦人科には、28日夜から29日朝にかけてベテランと若手の2人の当直医がいた。
橿原市の中和広域消防組合から同病院産婦人科に受け入れ要請があったのは29日午前2時55分。
直前に、普段から同病院で診察を受けていた女性が陣痛のために来院し、当直医の1人が対応しており、
もう1人は、別の患者の手術後の経過を診ていた。
救急からの要請を受けた事務担当者は当直医に報告。担当者は「診察中なので後にしてほしい」と回答されたため、
救急に対して「お産の患者が入り、オペになるかもしれない」と答えた。
しかし、県の聞き取りに対し、当直医は「断ったつもりではなかった」と話したという。
この時点で、産科のベッドは1床空いていた。約40分後に同病院に通っていた別の女性が破水して入院。
さらに午前5時半には、近くのクリニックから依頼された大量出血の患者を別病棟で受け入れた。
同病院には来年度、ハイリスクの妊婦や新生児を対象にした総合周産期母子医療センターが開設される予定。