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来年度から出産受け入れ休止 須坂病院、常勤医確保めど立たず /長野
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須坂市の県立須坂病院は27日、来年4月から出産の扱いを休止すると発表した。常勤の産婦人科医2人のうち1人がけがをして、
再び出産を担当できる時期が不明な上、新たな医師確保のめどが立たないため。斉藤博院長は会見で「1人の医師に
過大な負担がかかっており、安全な医療の維持が困難と判断した」と説明した。
斉藤院長によると、6月上旬に産婦人科の男性医師(48)が交通事故で右腕を骨折。現在、職場に復帰しているが、
リハビリ中で出産に立ち会える状態ではないという。
病院側は県内外に医師の派遣を依頼し、求人活動を実施。しかし安曇野市の県立こども病院や千葉大などから
数回程度派遣を受けただけで、常勤医の応募はなく、産婦人科部長の内藤威副院長(61)がほぼ1人で月間30数件の出産に対応。
副院長は外来診療をこなし、週末も緊急時の呼び出しに備える状態という。
須高地区(須坂市、小布施町、高山村)で唯一の出産施設である同病院が扱う出産は年間約420件。
長野市など周辺の北信地域の医療機関で約700件の受け入れは可能とする県の判断で、来年度からの休止を決めた。
来年3月までは引き続き出産を扱い、来年4月以降も妊娠期、出産後の診療は行う。
県によると、県内で出産を扱う医療施設は2001年の68カ所から、8月15日現在で51カ所に減少。
また県産科・小児科医療対策検討会のまとめでは、県内の病院勤務の産婦人科医は04年から06年の3年間で29人が離職している。
(吉岡潤)