07/07/25 16:20:11 YLve4Szz0
米英の新自由主義で市場原理を極めていくと不採算部門の医療福祉は当然潰れていく。
バブル経済下の金融業が一番効率が良いため、他の一次産業や製造業も縮小していく。
シカゴボーイズ(竹中、宮内 etc)の金融国家が成り立っていくのかは壮大な実験だが、
医療の崩壊、格差の拡大、国民の消費力の低下が経済基盤を下から揺るがす事になった。
サッチャリズムで荒廃した英国でブレアが市場重視の新自由主義と福祉重視の社民主義
の融合を目指した。雇用問題では海外労働者(年50万人)の受け入れと平行して最低
賃金法時給1350円(日本では673円)勤労所得控除を導入して貧困率を改善した。
医療においては医療予算を3倍に増加し医療スタッフも大増員しているがサッチャーが
行った内部市場制度(外来患者を総合医が病院と価格交渉し振り分ける)が続いている
ため患者のフリーアクセスは制限されたままで、増額した予算も増員した人件費に消え、
患者のベット待ちは少し改善したのみで、病院の経営状態もあまり改善していない。
日本では小泉・竹中がサッチャーと似たような事をやったわけだが、新自由主義で増長
した財界が圧力をかけており、新自由主義の暴走は止まらず福祉は切り捨てられていく。
by 週間東洋経済(部分)