08/04/25 17:17:29 r0/pxXQY0
>>825続き
東京都では北多摩西部医療圏など、既に脳卒中の医療連携について先進的に取り組んでいる地域もあるが、
都の担当者は「来年3月には都下全域で本格的に搬送を開始する予定」と話している。
脳卒中医療連携協議会は、医療関係者や消防庁、MC協議会の担当者、学識経験者などで構成、来年2月末までに
5回程度開かれる。各医療圏内の連携体制を構築して搬送についてのガイドラインを策定し、t-PAによる治療が可能だったり、
脳卒中診療の専門チームを有したりするなど、急性期対応が可能で医療圏内で重要な役割を果たす「認定病院」の基準も設定する。
地域内の医療機関が共有する地域連携クリティカルパスについては、急性期や回復期、在宅などの各期間について、
治療・検査の内容や到達目標、具体的な看護・介護内容などの標準項目を選定する。9月をめどに医療圏を指定して
搬送モデルを施行し、プロトコルを検証する。2009年度には医療連携の実績を検証し、問題が発生した場合には随時、
協議会を開催する方針だ。
都道府県が策定する新しい医療計画には、がんや脳卒中など4疾病と、救急や周産期医療など5事業の医療提供体制について
詳しく盛り込む。特に脳卒中については、地域連携クリティカルパスを作成したり、急性期や回復期などを担う医療機関を
記載したりするなど、詳細に計画するよう国が指導している。今年度の診療報酬改定でも、脳梗塞(こうそく)発症後
3時間以内のt-PA投与による超急性期治療や、医療計画に記載された医療機関に対する評価が盛り込まれており、
各都道府県は今年度から本格的に脳卒中の医療連携に関する体制を構築していく。