08/03/12 14:55:51 HblrHxHe0
>>712続き
妊婦の受け入れについても、問題が浮かび上がった。調査対象は出産と妊娠後期の急患。10回以上断られた例は31件で
全国(53件)の半分超。搬送開始まで1時間以上かかった例も34件(111件)と多発していた。医療機関側はこれに対し、
「処置困難」49.9%、「満床」18.7%、「手術中・患者対応中」13.0%―を理由に挙げた。
都救急災害医療課は「都内分の数字はいずれも悪いと認識している。原因は分析中」としている。
同課によると、都内では、重症患者を主に処置する「2次救急」に指定された医療機関の体制にばらつきがあり、
受け入れ困難とされる例が目立つという。このため、本来は、生命に危険のある重篤患者に対応する「3次救急」医療機関に
2次患者が運ばれるケースも頻出。このほか、軽症患者が必要ないのに119番し、搬送を求めるケースが増えていることも
救急医療全体の負担になっている。
こうした状況を改善するため、都はすでに、学識経験者らが救急医療体制のあり方を話し合う「都救急医療対策協議会」
(会長・島崎修次杏林大教授)に小委員会を設置。本来迅速な処置が必要な救急患者を円滑に受け入れるための方策を検討している。
7月に中間報告を示し、9月には最終報告をまとめる予定だ。