07/07/09 13:08:04 nDULUsPt0
社説:[医師不足対策] 絶対数増やし地域の医療崩壊を防げ
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小児科医・産科医不足対策として国が進めている「拠点病院への集約化・重点化」について、
共同通信が都道府県を対象に調べたところ、「実施が必要」とする自治体は、小児科で17道府県、
産科で15道府県にとどまっていた。結論が出せない自治体も多数あり、対応に苦慮している実態が浮き彫りになった。
両科の集約化・重点化は、医師不足解消の“緊急避難措置”としての性格がある。しかし、調査では
「集約化すると医師空白地帯を生む」「医師が少なく、現状維持でも精いっぱい」など切実な声が寄せられた。
医師確保策は歓迎するが、国は根本的には医師の絶対数不足が背景にあることを認識しなくてはならない。
医師不足は地域や特定の診療科で起きているというのが国の考えだ。このため、公立病院などに分散している医師を
1カ所に集めたり、新規の配置を集中的に進めることで、拠点病院の診療体制を強化、患者のたらい回し防止や
医師の負担軽減を図る狙いがある。
医師の偏在化は確かにあるが、絶対数不足も深刻だ。国内の現在の医師数は約27万人で、毎年4000人ほど増えている。
が、全国の病院で医療法の配置基準を常勤医師で満たしている病院はわずか30%台にとどまる。