07/05/25 09:20:58 yA15m36P0
困難続く地域医療 /青森
◇止まらぬ勤務医減少--県対策に成果みえるが…
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五所川原市郊外にある大型商業施設「エルムの街」の周辺に、数年前から「開業医の街」が姿を現し始めた。
医師のほとんどは、公立病院などの勤務医から開業医に転身した人たちだ。
数年前に小さなクリニックを開業した40代の男性小児科医も元勤務医だ。今月下旬のある日の夕、院内には、
まだ7組の患者が順番待ちしていた。そこに突然、ほおを赤らめ、ぐったりした男の子を抱いた母親が駆け込んできた。
既に診療受け付け終了の午後6時を40分も過ぎていたが、診療を断ることなどできない。結局、全員を診察し終えた時は午後7時を回っていた。
開業医は激務だ。それでも、医師は「勤務医時代に比べれば全然苦にならない。勤務医は2~3日寝ないのが当たり前だった」と笑い飛ばした。
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国の調査では、県内人口10万人あたりの医師数(04年末時点)は全国平均201人を下回り、ワースト4位の164人。
訴訟リスクが高く全国でも希望者が少ない産婦人科医は、県内全体でも、96年の110人から、04年は86人に減った。
中でも、勤務が過酷な自治体病院に医師が居着かない。今年1月には金木病院(五所川原市)が救急を休止した。
同4月には弘前市立病院が分娩と婦人科の入院を休止。八戸市の青森労災病院も同月、出産の取り扱いをやめた。
医療体制が整った首都圏など都市部と、医師がいない県内。県民は今、「医療格差」に直面している。