07/03/20 18:40:51 elSRh/V+0
大学頼みの地域医療に限界 福山市民病院産婦人科、来月から休診
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全国的な産婦人科医師不足が、人口46万の中核市・福山をも揺るがしている。出産時の救急患者処置の中核を担う福山市民病院の
産婦人科が、岡山大の医師派遣中止で、4月から休診となる。母子救命機関の休止は、地域医療のあり方を、従来の大学の医局頼みではなく、
地域が自力で探る必要性を求めている。
昨年秋、福山市内の産科病院で、二十歳代の女性が帝王切開で赤ちゃんを産んだ。医師が切開部を縫合した直後、
傷あとから出血が止まらなくなった。播種性血管内凝固症候群(DIC)だった。
放置すれば大量出血のため数十分で絶命しかねない重症。産科病院は処置しながら、救急車で市民病院に運んだ。
女性は呼吸困難なショック状態に陥ったが、市民病院の医師の処置で、数時間後に容体が落ち着いた。
▽県東部の救急拠点
市民病院は2005年4月、重篤な急患を受け入れる救命救急センターを開設した。以降、産婦人科は大量出血など
主に母体の緊急事態に対処する県東部の中核を担ってきた。母親に生命の危険があった治療例は昨年末までに23件で、すべて救命している。
「出産では常に不測の事態が起き得る。開業医の多くは市民病院の休診に不安を持っている」。県東部の医師70人でつくる
産婦人科医会の兼森博章理事は打ち明ける。「母子の命を救えない可能性があるなら、産科医をやめる医師も出るのではないか」