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スクランブル:広大医療供給プロジェクト 条件付きで医師を優先配置 /広島
◇「お産」巡り7ブロックの病院長と協議--地域事情考慮し小児科も
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医師不足や都市部への偏在といった医療を巡る課題について、広島大と県内の主要な総合病院が、適正化に向けた協議を始めた。
同大側は1月に、状況が深刻な産科婦人科について優先的に医師を配置する条件を提示。小児科などについても、
地域事情などを考慮しながら、医師の集約化や効果的な配置を調整していくという。
同大は04年11月、学外の専門家との意見交換などを目的に「ひろしま地域医療協議会」を創設。06年7月、
「広島県域における医療供給体制の構築プロジェクト」を同協議会に設置した。県内を7ブロックに分け、
各地域で中心となる総合病院=別項=の院長が、ブロック委員長を担当。広島大病院(南区)の中心ポストを担う医師らと、
医師の適正配置などについて話し合う。
政令指定都市から山間部、島しょ部まで抱える県内は、医師の偏在が顕著。分娩できる医療機関がない自治体は庄原市や大竹市など9市町。
15歳未満人口10万人当たりの小児科数を県内14市で比較すると、最少の竹原市と最多の広島市中区では約13倍の差がある。
同プロジェクトが最初に取り組むのは「お産」の問題。1月24日に広島大病院であった会合で、同大は産科婦人科について
▽1チーム6人の医師を確保▽年間分娩数800件▽小児科と麻酔科のバックアップがある--の3条件を満たした病院には、
医師を重点配置したい考えを示した。分娩の拠点となる基幹病院を各ブロックに設ける構想の一環だ。
同プロジェクトでは今後、産科婦人科と並んで状況が深刻な小児科についても具体的な協議に入る方針。
一部地域では開業医などが連携し、輪番制で夜間の小児救急に対応しており、こうした事情などを勘案し調整に当たるという。
プロジェクト責任者の弓削孟文・副学長(医療担当)は「県内で唯一、医療人を養成している機関として、広島大は県内の医療事情に責任がある。
医療機関との協議を通じて、適正な医師の配置に向けて積極的に支援したい」と話している。