07/03/18 11:23:56 D9gvkfM60
>>314続き
まずは待遇改善に知恵を絞りたい。自治体は財政難で人件費を一律に抑えている。一方で福山市民病院のように
自治体病院が拠点となる例は多い。地域医療の最後のとりでと位置づけるなら、「特別扱い」を検討してはどうか。
福山市は医師の手当を増やす方針だ。
産科は女性医師が多い。育児などで現場を離れても、戻ってきやすい勤務シフトを整えたい。
集約化は自治体、医師会、関係病院と大学が利害を超えて協議しなければ進まない。
福山の場合も意思疎通が十分だったとはいえない。岡山大の医師不足を地域がどこまで実感していたか、
市民病院に代わる救急の受け皿は十分か―など話すことはまだある。
臨床研修制度に踏み切った国はほころびを繕う責任がある。医師を助けるスタッフの充実や、
裁判で争わずに患者を救済する無過失補償制度新設など、少子化対策の観点からも取り組んでほしい。
「無事に生まれて、ありがとうとも言われない。使命感がぷつりと切れそうになる」。
ある産科勤務医の嘆きだ。出産のリスク、医師の窮状を理解しよう。医療が崩壊して困るのは私たちである。