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県立中央病院手術ミス損賠訴訟：第１回弁論で県側争う方針
県立中央病院で腫瘍（しゅよう）の摘出手術を受けた寒河江市の女性（２４）が
執刀医のミスで両手足に後遺症を負ったとして、県に約３億円の損害賠償を求めた
訴訟の第１回口頭弁論が２７日、山形地裁（片瀬敏寿裁判長）で開かれた。県側は争う方針。
訴状によると、女性は０３年５月、同病院で腫瘍の摘出手術受け
麻酔のため筋弛緩（しかん）剤を投与されたところ、まもなく呼吸困難となった
気管チューブの挿入もうまくいかず、担当医はぜんそく発作を疑って処置をとったが
投与から約１時間半後、肥大化した腫瘍内容物の吸引により気管閉そくが解消され、
呼吸が回復した。女性は脳無酸素症の結果、両手足に障害を負い、自力で生活できなくなった。
原告側は「適切な麻酔計画を検討、実施すべき注意義務を怠った」と訴えている。【大久保渉】