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女性医師 どう確保/県など支援策模索 /山口
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産婦人科や小児科などの医師不足が指摘されていることを受け、県や県医師会は、女性医師が働きやすい環境を整えることで
医師の確保につなげようと支援策を模索している。
女性医師が仕事と出産・育児をいかに両立させるか。そんなテーマのシンポジウムが16日夜、宇部市内で開かれた。県の主催で、
題して「女性医学生から女性医師として羽ばたくためのシンポジウム」。山口大医学部の男女の学生30人が参加し、先輩医師らのアドバイスに耳を傾けた。
グループに分かれての意見交換では、学生から「夫婦ともに医師で子どもができたら、どちらかが辞めざるを得ない」
「主治医制では年中拘束される。もっとフレキシブルな就業態勢になれば育児との両立も可能」といった意見が相次いだ。
参加した大中歩さん(22)は「結婚はしたいし子どももほしい。仕事も中途半端にしたくない」。橘真澄さん(24)は
「先輩の女性医師の話が聞ける場がもっとあればいい」と話した。
厚生労働省の04年の調査では、全国の医師数に占める女性の割合は16.4%。だが、麻酔科では23.3%、産婦人科は21.5%、
小児科では20.4%と、医師不足が特に指摘される科で女性の割合が高くなっている。
女性医師が出産や育児で仕事から離れると、医師不足に拍車をかけることにつながる。一方、子育てが一段落した後、
その間の医療技術の進歩に再就職をためらう人も少なくない。
県は、働く環境を整備することで女性医師の確保につなげたい考えで、07年度から新たな対策に乗り出す。
当面は女性医師の離職防止のための講演会やシンポジウムを開催する計画だ。
県医務保険課によると、県内の女性医師は04年12月現在で433人で全体の12.8%。30代では17.5%、20代では28.9%と、
若い世代では割合が増えている。山口大医学部医学科の学生は女子が36.7%を占める。同大の前川剛志医学部長は
「女性医師のバックアップをしないと日本の医療はもたなくなっている」と語る。(後略)