07/04/21 09:21:54 KA+PPpOj0
署名記事を書いといて、批判を受けて文句たれるとは
いい度胸じゃねえか。w
795:卵の名無しさん
07/04/21 09:44:06 f0kaiYvu0
医療費削減、正確には保険医療費の削減、
→公立病院を中心とした慢性的な病院の赤字拡大=経営破綻
→保険診療だけによる病院経営は無理であることを全国民に知らしめる
→混合診療の解禁&株式会社参入を国民的コンセンサスとする
→医療の産業化
マスゴミはこの流れを煽動中。
796:卵の名無しさん
07/04/21 09:44:09 0tAX7dXh0
>>791
>当初から医師個人の責任に焦点を当てる単発報道で終わる考えはなかった。
あの記事は、医師個人の責任に焦点を当てているようにしか読めなかったが。
797:卵の名無しさん
07/04/21 09:48:38 UfrS/7970
なんかこう、見るからに香ばしそうだなw
798:卵の名無しさん
07/04/21 09:56:00 JE9WJebr0
総じて柳田邦男はまともなことを言っていると思う。
ところが話は終始 反論弁明を重ねている。
専門家云々の話は、プロスポーツの事を記事にするのに
スタンドに100回通ったらまともな記事が書けるかって言うと
それはあり得ない。スタンド裏の事、運営の事、一方的でない
記事を書くためには知らなければならないことは山ほどある。
なのに医療に関しては資源消費者の視点だけで書くことが
まかり通っていた、と言うことが問題なのに気がつけていない。
なにも「勉強」してプチ医者、プチ看護師になれと言っているわけではないのに。
文屋が、自分たちがどういう「専門家」なのかを認識できていない。
799:卵の名無しさん
07/04/21 10:07:47 kY/7OXoz0
委員会メンバー
吉永春子委員(テレビプロデューサー)
柳田邦男委員(作家)
玉木明委員(フリージャーナリスト)
オブザーバー
高村薫氏(作家)
毎日新聞側の主な出席者
朝比奈豊主筆▽藤原健大阪本社編集局長▽河野俊史東京本社編集局次長
▽山内雅史大阪本社社会部デスク▽砂間裕之同社会部兼科学環境部デスク
▽薄木秀夫「開かれた新聞」委員会事務局長
800:卵の名無しさん
07/04/21 10:22:08 kY/7OXoz0
○医療
司会
昨年8月、奈良県の大淀病院で分娩中の妊婦が意識不明になり、緊急搬送先の病院で亡くなりました。
10月以降、搬送先の確保に手間取った背景などを含めて報じています。昨年2月には帝王切開手術中に
妊婦を死なせたとして福島県立大野病院の産婦人科医が逮捕される事件もありました。こうした問題の
構造的な要因を調べ、報告する狙いで、今年1月から東京と大阪の記者たちが企画「医療クライシス」を
連載中です。一連の報道には多くの反響があり、患者側だけでなく、医療関係者からも賛否の意見が
寄せられています。
玉木明委員
奈良の記事は大変意味のあるスクープだ。たまたま昨年末から正月にかけて、同居の義母が1カ月入院したが、
人手不足ですさんだ病院の現実を実感した。義母は認知症で歩き回り、夜中に病院から「介護に来てくれ」
と言われる。私たちがいけないと義母を拘束してしまう。どんどん気力をなくしていくのを見かねて
家に連れ帰った。多くの人が深刻な状況を経験しているのではないか。このまま医療を放っておいたら大変だ
という印象を持ったので、「医療クライシス」を含めて良い記事だと感じた。こういう医療の現状を
広く世に知らしめていくのが新聞の重大な任務だと思う。
801:卵の名無しさん
07/04/21 10:35:24 ml8+WEygP
>>800
玉木委員、手遅れです。
WTCビルが崩壊するのを見届けるように医療崩壊を見届けて下さいね。
802:卵の名無しさん
07/04/21 10:43:44 kY/7OXoz0
吉永春子委員
奈良のスクープは見事だった。いろいろな恐れを感じながら取材を進めた担当記者は
大変だったと思う。他の週刊誌のルポと比べると、毎日の記事は非常に抑制が利いており、
影響を考えながら書いたという気がする。ただ「放置」や「たらい回し」といった表現は、
誤解や批判を受けやすい。本当に「放置」していたのか繰り返し確かめたほうがいい。
「たらい回し」の見出しは慎重さが欠けていた。
砂間裕之・大阪本社社会部兼科学環境部デスク
国立循環器病センターに運び込まれるまでの6時間について”放置”という表現を使いました。
その間、何も処置されなかったという遺族の強い思いがあり、事実関係としても19病院に
搬送を断られ、遺族から見れば、結果的に放置されたというのは間違いでないと思います。
一方、「たらい回し」は事実と異なり、東京本社の一部紙面でそういう見出しになったのは
不適切だったと反省しています。
柳田邦男委員
過去の医療報道でいくつか間違いはあったと思う。例えば「院内感染」と「患者の死亡」が
結びつくと、記者は「医療事故だ」と決めつけがちだが、医学的な意味を探るかどうかが、
単なるセンセーショナリズムか問題提起の記事になるかの分かれ目だ。奈良の問題では、
2ヶ月間かなり慎重に取材し、科学環境部の記者も一体となって調査報道として第一報を出した
手順は正解だった。今までの報道の姿勢で言えば妥当だったと思うが、もう一つ違う座標軸や
視点を持ち込んではどうか。時代の変わり目には、記者の重点や意味付けも変わらないといけない。
803:卵の名無しさん
07/04/21 10:47:22 1Nktcj0d0
同業者同士で、かばいあうマスコミ。
804:卵の名無しさん
07/04/21 11:05:53 kY/7OXoz0
司会
高村薫さんには「開かれた新聞」委員の立場ではなく、作家として、新聞記者としての
視点からご意見をお願いします。
高村薫氏
医療のことは全くの素人で、一読者として大淀病院のニュースに接すると何が原因で、
誰が悪いのか、まとまりのあるストーリーが示されているとは受け取れなかった。素人には、
医師側の主張が妥当なのか判断できない。逆に被害者側の主張が正しいのか間違っているのかも
分からない。利害関係のない第三者として医療事故の記事を読むと、いつも
どう判断していいのか悩む。結局、誰が悪いのか、誰が責任を取るのかという形では見えてこない。
司会
柳田委員の言うこれまでと違う視点の必要性は、具体的にはどういうことでしょうか。
柳田委員
大野病院の産科医逮捕に時代の変わり目が鮮明に表れている。一般に医療への期待は絶大で、
万が一、出産時に新生児を死なせたら、親は殺されたという意識さえ持つ。お産は時には
リスクを伴なうと認識されていた時代とは違う。そこに警察の強硬姿勢が加わり、その影響で
分娩を扱う産婦人科医が激減した。警察側には遺族の心情を背景に刑事罰で医療界を糺(ただ)そう
とする姿勢がある。それなりの理由があるにせよ、医師を凶悪犯的に扱うことで、産科医が
激減し、医療崩壊を加速させるという由々しい事態が生じている。第三者機関が医療ミスの
有無にかかわらず、被害者や遺族に補償の手立てを講じながら、原因を科学的に究明する制度を
作らない限り、この二律背反は解決できない。報道はそこまで考えるべき時代だと思う。
その点で「医療クライシス」シリーズはいい企画なので、提言の議論をさらに深めてほしいし、
医療事故発生時の記事でも、その都度その視点を入れてほしい。
805:卵の名無しさん
07/04/21 11:18:02 kY/7OXoz0
高村氏
高度な医療技術が発達し、かつては、ここまででいいだろうと思われていた以上の治療が
できるようになった。ただし先端医療にはお金がかかる。日本の早期新生児の死亡率は
世界一低くなった。大いに喜ばしいことかもしれないが、諸条件の中で、そこまで追求すれば
際限がなくなる。産科の技術に限らず、患者と医師の双方が際限のない満点を求める結果、
医師が足りない、お金が足りないと言われているような気がする。そのため私は一読者として、
いつも自分自身で頭を冷やしながら医療関係の記事を読んでいる。
吉永委員
医師不足は政治の問題として考えたほうがいい。1982年に中曽根内閣の第2次臨時行政調査会が
行政改革の一環として、医師数の伸びの抑制を打ち出した。実際、当時の厚生省は86年から
医師の新規養成数を全体の10%程度削減する方針で医療行政を進めてきた。昨年には7.9%まで
押さえ込んで声高らかに宣言した。この流れは決して無視できない。もう一つは取材先の
病院長からよく聞く話で、現場の現状にうとい厚生労働省が病院経営に細かく口出しする点だ。
その辺りの取材も求められる。
806:卵の名無しさん
07/04/21 11:29:26 0sfR3+Om0
結果的に放置とは詭弁だ。弁護としてははなはないただけない。
文章表現をプロとするものが、誤った表現方法で、事実ではない報道<誤報>を弁護のみで終わらせて良いものだろうか。
807:卵の名無しさん
07/04/21 11:36:40 kY/7OXoz0
柳田委員
医師不足には多くの要素がある。最も大きいのは医療費抑制だ。国はなんとしても医療費を
これ以上増やさないという方針で、徹底的に抑制している。象徴的なのは介護療養型病床をなくし、
リハビリテーションにも上限を導入したことだ。高齢化率の高い地方の医療機関は本当に
締め上げられる。もう一つは吉永さんが指摘した医学生定数の抑制で、何の根拠もない。
医療費をこれ以上増やさない有効な手段として医者が増えては困るというだけだった。
OECD(経済協力開発機構)の調査では、人口10万人当たりの日本の医師数は先進7ヶ国の中で
最低水準にとどまる。そこに医療事故の報道が追い打ちをかけた。
玉木委員
毎日新聞は個人の医師を批判するだけで終わらせないという観点で一連の報道をしてきたと
説明があったが、報道の在り方として大淀病院問題を伝えた初報の社会面(大阪本社)の
記事が気になった。「遺族『助かったはず』」という見出しで、亡くなった母親の顔写真と、
無事だった赤ちゃんを抱く父親の写真を掲載した。これは医師を告発していれば済んだ時代の
形式で、既視感がある。新聞を開いた医師の中には、短絡的に医師たたき、医療たたき記事が
また出たと受け止める人がいたと思う。新しい時代には新しい時代の器を考えてほしい。
整理の仕方、見出しの付け方の問題もあるが、そろそろこういうパターンから抜け出し、
新しい作り方ができないか。
砂間デスク
ご指摘は真剣に受け止めます。ただ、決して古いステレオタイプの記事だとは思いません。
今日の議論のように医師、医療界をどうするかを考えながら、医療事故の一方の当事者である
患者、遺族の権利を守ることも新聞の使命です。医療側の意見とともに患者の意見も掲載しないと、
全体像は分からないと考えます。
808:卵の名無しさん
07/04/21 11:45:39 MKqK7y500
>砂間デスク
> ご指摘は真剣に受け止めます。ただ、決して古いステレオタイプの記事だとは思いません。
>今日の議論のように医師、医療界をどうするかを考えながら、医療事故の一方の当事者である
>患者、遺族の権利を守ることも新聞の使命です。医療側の意見とともに患者の意見も掲載しないと、
>全体像は分からないと考えます。
>>772
809:卵の名無しさん
07/04/21 11:50:29 kY/7OXoz0
玉木委員
それは分かるが、記事の見せ方として新しいものを古い器に盛って出されたら、
昔の料理と同じに見える。そいう感じがするということを強調したい。
柳田委員
医療事故にとどまらず、JR西日本の福知山線脱線事故(05年)でも、日本航空ジャンボ機の
墜落事故(85年)でも、被害者の声は大事だから、記事の本文や見出しで被害者の言葉を
カギ括弧に入れて出すのはニュースとしてありえる。ただ玉木さんの言うように
見せ方を衣替えできないかとは思う。
司会
記事が情緒的すぎるという印象ですか。
吉永委員
他紙も含め一般的に気持ち悪くなるほど情緒的な記事が多いのは事実だ。現実は
もっとリアルだと思う。出産の現場は想像以上に緊迫している。ベテラン医師に聞いたが、
出産の時はいつ何が起きるか分からず、緊迫した状況の中で瞬時の判断が求められる
厳しいものだと言われた。こうした産科医の重責も書くべきだ。
柳田委員
被害者の声を取り上げるなという気はさらさらない。しっかり伝え、そこから出発するのが
事故論の原点だが、メディアの中では、被害者の視点を事故の真相究明の方法や制度に
どう生かすか、その記事の作り方が検討されてこなかった。
810:卵の名無しさん
07/04/21 11:52:06 PMGL2u7P0
詭弁・弁明に終始しながら「ちょこっと問題はあったと思う」って姿勢な訳ですね。
問題報道があったって事を先ず共通認識として確認しないと、話にならない。
811:卵の名無しさん
07/04/21 11:58:47 zo8bafRt0
医師の代弁者は柳田氏のみ。
そもそも、医師を代表する人が参加していない時点で片手落ち。
812:卵の名無しさん
07/04/21 12:17:10 kY/7OXoz0
玉木委員
この遺族は記者の意思を理解し、協力してくれたのだから、相応の見識のある人だと思う。
その言い分の掲載に反対だと言うつもりはない。しかし、社会面の記事だけを見ると、
情緒的というか、引っかかりを感じる。
柳田委員
遺族報道の在り方を含めて一つだけ補足しておきたい。何か事故が起きると現場の従事者の
刑事責任の追及が優先されるのは、日本の一罰百戒主義文化の欠陥だが、それでは
絶対に本質に迫れない。背景になる構造を分析すると、真因は制度やシステムの欠陥による
組織事故であることが分かる。医療事故も、医師の一つの行為をあまりに強調しすぎると、
本質が見えなくなる。今回の報道は、かなり掘り下げて、企画も継続しているから多面的だと言えるが、
基本的に犯人捜査的な物の見方から脱却しないと、本質に迫る記事にならない。私が医療事故にかかわる
第三者調査機関の設置を主張するのも、調査ではなく、構造分析を通じて欠陥を修復するためだ。
突き詰めれば、刑事訴訟法がすべてに優先する社会システムの変更につながる。そのことも
頭に入れておくと新しい視点の記事を書けるのではないか。(左面につづく)
813:卵の名無しさん
07/04/21 12:23:40 F4VkORN50
マスゴミさんは全く反省の気配がないということだけは理解できました
814:卵の名無しさん
07/04/21 12:24:23 kY/7OXoz0
(右面からづつく)
司会
医療関係者からの批判は具体的にどんな内容だったのか。
河野俊史・東京本社編集局次長
取材班に届いた反響のうち、毎日新聞の医療報道を批判するもの2割程度でした。
医師の個人的責任を問うことへの反発など、医療界の人からのものが多かったです。
砂間デスク
大淀病院に関する医師からの意見はメールで100通前後です。医療体制の不備を指摘した
記事への共感とともに、記者個人に対するものも含めて組織的と見られる批判がかなり寄せられました。
主な内容は医師を個人攻撃するような表現で不適切ではないか、「医療クライシス」と報道姿勢が違う、
医療の専門知識がないのに書くなというものなどでした。医療従事者専用サイトを通じての
怒りが多いのも特徴でした。
吉永委員
私も批判された経験があるが、たいていの医師は「「専門家でないくせに」「ろくに知りもしない記者が」
という意識をもっている。脳外科と精神医療の取材が多かったが、臨床現場へ入る前に
3ヶ月勉強させられたこともある。「専門家でない」という反応は当然あるという前提で
取材を進めるべきだと思う。