09/12/15 19:33:33
>>174氏ではありませんが・・・
増資により新株が発行されると、株式数が増えます。
そうなると1株当りの権利内容が小さくなるんですよ。
発行株式数が増えるのだから、1株が持つ議決権の比重は小さくなるし、
1株あたりの利益も少なくなる。
これを株式の希薄化と言って、増資が発表されるとこれを嫌う既存株主は売却に動き、
一般的に株価は下落します。
なので今回上場と併せて公募増資の予定がないのは、今回株式で受け取る皆さんにはいいニュースですが、
今後海外展開の為の必要資金などを理由とした増資が行われるとしたら、その時株価は下がる可能性が大きいです。
増資は既存株主にとって大きな問題ですから正式発表がなくても、増資の噂や観測が出るだけで株価が下落したりします。
それが今のメガバンクですね。
1回目の増資から半年たって(ロックアップ解除)、来週にも2回目の増資が可能になる
三井住友銀行などは今日もダダ下がりです。
来月ロックアップ解除されるみずほも同じような展開になるでしょう。
需給面の件ですが、市場のパイは決まってるわけで無限に何処からか資金が出てくるわけではありません。
増資される企業があるとそれを引き受けるためには、他の企業の株式を売却し資金を手当てすることが考えられます。
そうなると売却した企業の株価は下がることになります。
これを市場の需給の悪化と言います。
今年の秋以降先を争うように多くの企業が増資をして需給が悪化し、日経平均、トピックスを下げる要因の一つになりました。
大規模な増資が行われる時は市場全体が警戒します。
公募増資した企業の株価が公募価格を上回ると資金が回転するので、
増資された資金を市場で吸収することが可能なのですが、
公募価格を下回り含み損により資金が滞留すると需給が悪化します。
今回第一生命の上場により、同じ保険セクターのT&D、ソニーFの需給面が心配されているようです。