06/01/20 22:55:42
67さんが喜んでくださったので少しコメントを加えますと
例えば塵肺や今話題のアスベストによる肺ガンや胸膜中皮腫のように原因となる物質がはっきりしている疾病は、診断と職歴が明らかであれば比較的容易に業務上外の判断がつきます。所謂職業性疾病として整理されている病気です。
何故かと言いますと、アスベストを吸う量が増えますとそれだけ肺ガンや中皮腫を発症する確率が高くなることが疫学的に証明されています。
また塵肺は鉱物性粉塵を吸わなければ発症しません。
これに引き替え私病型の病気は判断が難しいのです。
私病としても存在する脳心疾患は労災となれば所謂過労死といわれ、最近認定基準が整備され認定例が増えていますが、
簡単に労災認定がなされなかったのは少し雑に説明しますと、過労が無くても脳心疾患は発症しますし逆に過労があっても必ずしも発症するものではないからです。
メニエル病も過労やストレスが病気に影響することが言われていますが、私病的要素も否定できません。故に労災認定が容易でないのです。