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4 名前:ラーメン大好き@名無しさん [sage] 投稿日:2008/12/03(水) 12:40:10 ID:nKBEtPhP
二〇〇〇年、京都大農学部の伏木亨教授らのグループは、油脂をマウスに与えると三日間で「やみつき」になることを発見し、突破口を開いた。
普通の飼料は必要量だけ食べて残すが、油は際限なくなめて肥満してしまったのだ。
■執着の条件
「食感だけではなさそうだ」。その後の実験で油脂のカロリーが直接に関係することが分かってきた。
やみつきになったマウスに、コーン油と消化されないカロリーゼロの油を与える。
最初は両方を夢中でなめるが、一時間たつとマウスはカロリーのない油をなめなくなった。
「油脂が消化され、高カロリーかどうかの信号が脳に伝わっている」と考えられる。
一時間かけて“片方はカロリーがない”という情報が届いたのだ。
グループの松村成暢さんらは三月、さらに決定的な結果を発表した。マウスの胃にカロリーの
高い油脂や糖質を直接入れ、カロリーのない油脂を与えると今度は飽きずになめ続けた。
胃にカロリーが入ることが執着の条件の一つだったのだ。
■油は透明人間
マウスは油脂の味を感じ、カロリーのあるものと無いものを区別しているようだが、
純粋な油脂は人間には無味無臭だ。「人間は、油と共存する味覚成分によって油脂分を
認識している。油は透明人間で直接見えない。私たちは、その包帯を見ているようなもの」(伏木教授)という。
グループはさらに、舌の表面に油脂を感知するCD36、GPR120という受容体があることを
突き止めた。これらは味覚を感じる受容体ではない。だがこの受容体が働かないと、やみつき効果が表れないという。
「味覚の信号と受容体の信号が脳で合わさり、そこにカロリーの信号が加われば、
報酬系を刺激する味になるのでは」と伏木教授は推測する。
報酬系とは、欲求が満たされたとき快感を発生させる脳の仕組みだ。(1)舌の情報(2)胃などのカロリー情報-この二つがそろうと報酬系が刺激され「やみつきになるほどおいしい」という満足感が得られるわけだ