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ヤジューセン・パイ
ベトナム、インムヨン省発祥といわれる菓子。料理人ヤジューセンが開発したことからこの名がついた。
ヤジューセンはその地方では有名な料理人でありまた同性愛者でもあった。
彼は弟子の一人であるリボッサ・コーハイに恋をしており何とか彼の気を引けないものかと考えていた。
ヤジューセンはコーハイが甘党であることに目をつけスイ草、ミンヤクの実というどちらも媚薬効果のある材料を使って
彼の好みそうな菓子、「ヤジューセン・パイ」を作り食べさせる計画を企てた。
なお、ヤジューセン・パイのレシピは次の通りである。
1．パイ生地に油を塗り日光で表面が小麦色になるまで焼く
2．生地の一部に現在で言うミルクセーキのような物を乗せそこを競泳水着のような形のパイ生地で覆う。
3．スイ草、ミンヤクの実が含まれたコーヒーを表面にかける。
ヤジューセンはある日コーハイに菓子の新メニューが出来たと言いその味見をするよう彼を呼び寄せた。
甘い菓子に目が無いコーハイはそれを喜んで承諾し全てたいらげた。
ヤジューセンはここでコーハイが発情することを目論んでいたが彼は媚薬効果が表れる前に眠ってしまった。
スイ草、ミンヤクの実は混ぜて食べると催眠効果があり、ヤジューセンはそれを知らなかったのである。
ヤジューセンは困ってしまったが自分もこの日のために精力剤を飲んでおり更に目の前には無防備なコーハイの姿、
我慢できなくなりついに襲い掛かってしまった。
コーハイが目を覚ますと自分の体を嘗め回すヤジューセンの姿が目の前にあった。
コーハイは静止するよう求めたがヤジューセンの強引とも言える告白に気押しされ、また媚薬効果が出ていたこともありその行為を受け入れてしまった。
彼らは行為後愛を誓い幸せなキスをしたという。
この噂を聞きつけた同性愛者がヤジューセン・パイを告白の道具として使おうと全国各地から訪れるようになったという。
ヤジューセンは料理人として新たな地位を確立した。
近年日本一有名なゲイビデオに後輩に睡眠薬入りアイスコーヒーを飲ませ告白するというストーリーがあったらしいが
そのシーンにヤジューセン・パイを使えば良かったのではないかと思ったのは私だけではないはずだ。
民明書房刊『世界893大珍味』より