08/11/03 20:05:38 5XOcCgo20
「珍しくドアから入ってやったのに気がつかないとはな」
「あ、ああ」
言葉が出ない。何を言うべきかわからない。覗き見してたのか? いつもドアから入りなさい? 数多の台詞があれでもない、これでもないと頭の中を行き交う。
「おねえさん、おねえさん……」
まりさの体温が、血の気の引き切った私の腕に感じられた。
「アリス」
「ぅはぃっ!!」
魔理沙の鋭細な声が私の意識を引き戻し、反射的に返事をした。
「何をしてた? 言ってみろ」
「え、な、あ、あ……」
魔理沙はアリスに一歩歩み寄り、腰に手を当てて上半身を曲げ、アリスに上目遣いをした。
「言葉わかるか? ん? アリスさんは私だけのまりさと何をしてたんですか?」
「…………」
「な、に、を、し、て、ま、し、た、か?」