08/10/26 22:53:57 A40z9+b20
闇の中、ただ片目だけが鬼火のように光り、浮かび上がっている。
「で、どうする?」
片目はテーブルに問いを投げる。
「…………」
返事はない。
ガラスが硬いものと軽く触れあう音。そして、水が飛び散る音が広がった。
「少しは回復したかな?」
「……ぉさ」
「もう少し砂糖水が必要か? うん、大丈夫そうだな。で、どうする?」
「……おさ……どうし…て」
「『長、どうして』? 何についての疑問だ? わからないな」
「……ど、うして、たすけ……」
「どうして助けてくれなかったの、か。