08/03/07 01:51:43 qj6Rm3ZU0●
教科書の挿絵ってあるじゃないですか。
あれ、非常に危険だと思うんです。
必ずデフォルメされてたり、擬人化されてる。
そもそも教科書とは子供にとって、リアルかフィクションかなどというリテラシーの対象外っていうか、すでに権力なんです。
その内容いかんに関わらず、絶対的に覚えないといけないモノ。
たかだか挿絵、と思わないで下さい。
本文や年表や同じく、子供にとっては挿絵も「真実」として捉えているのです。
子供はその区別が付かないのです。
そこで挿絵の縄文人が4頭身だったりすると、子供は「ああ、縄文人は4頭身なんだ」と疑問もなく覚える。
まあ現代の間に、なんかしら変化や進化があったんだな~と漠然と考えてるのです。
授業が進み、近代までくるじゃないですか。例えば明治時代、機織の女工さんが機械に座って働いてる挿絵が載ってると
「ああ明治時代でも、体形は縄文時代とあまり変わらないんだな」と思う。
しかし子供も賢くなってくるんです。
縄文時代から明治時代よりも、明治時代から現代の方がはるかに短い事を理解してくる。
それならば、体形の劇的な変化が近代に起きていたんだ、と勝手に推測するんです。
そして授業は戦後に入り、労働運動でプラカードを持ってる挿絵が描かれているのを見て、子供はいよいよおかしいと感じ始めるのです。
はるか昔から近代まで、体形は全く変化が無い。
つまり、異端なのは「自分」なんだ、と。
自分は恐らく障害者の区分なんだと思い始める訳です。
そして歴史の授業が現代になる頃には、子供はすっかり自信を無くし、人との付き合いを避けるようになったり親にひどい言葉を投げつけるようになったり、性行為に走ったりします。
そういう子供を「挿絵脳」と呼びます。
ゆがんだ歴史教育が、子供の人格形成に悪い影響を与えているのです。