07/08/21 00:58:14 hC3ol4Cn0
「う~~メロス様メロス様」
今メロス様を求めて疾走している僕は城下町で働いているごく一般的な石工
強いて違うところをあげるとすればセリヌンティウスさんの弟子ってことかナ――
名前はフィロストラトス
ふとみるとシラクスの市の塔楼の近くで一人の若い男が走っていた
ウホッ!遅かった…
そう思っていたがその男は僕の見ている目の前で全裸で走り続けたのだ…!
「(走るのを)やめないか」
「いや、まだ陽は沈まぬ。」
「うれしいこと言ってくれるじゃないの それじゃあとことん引き止めてやるからな」
メロスはぎょっとして、全力で走った。五月蝿いフィロストラトスを引き離して、やっとの思いで城に着いた・・・
磔にされた親友はすでに死んでいた。