10/03/17 23:29:32 kZtahoif
新潟日報2010年3月17日社説
都の性描写規制 あまりに短絡的な発想だ
漫画やアニメでの子どもに関する性描写を規制しようと、
東京都が議会に提出した青少年健全育成条例改正案に
漫画家らが危機感を強めている。
改正案は、漫画などに登場する18歳未満の子どもを
「非実在青少年」と定義。この非実在青少年の性行為を
描いた作品は青少年に販売しないよう業界に自主規制を求める。
それだけでなく、性暴力など著しく反社会的な内容のものは
不健全図書に指定し、青少年への販売・閲覧を禁ずると規定している。
都内には多くの出版社が集中している。改正案が通れば、
日本全体が縛られることになるのは確実である。見過ごすことはできない。
都議会は、一自治体の条例という狭い視野に陥ることなく、
全国に及ぼす影響を踏まえて慎重に審議を尽くすべきだ。
性を描いた漫画やアニメの中には、確かに目を背けたくなるようなものもある。
子どもへの悪影響を心配するのも分かる。しかし、有害な作品は
囲い込んでしまおうといったやり方には危うさを感じる。