10/02/10 17:47:04 hCIJIOv4
続き
取調室はコンクリートの小さな部屋で、声や物音が響きます。東京地検から応援に来たという大柄の
検事はパイプイスを思い切り壁に向かって蹴り付けたり、ドアを思い切り閉めたりして”威嚇”する。
大声で私のことを「ごみ野郎、くず野郎」と怒鳴り、「白状しろ。カネはどこに隠したのか」と尋問す
るのです。こんな調子が深夜まで続くから、ある曰、拘置所の近隣住民から「うるさい」とクレームが
来ました。私が否認を続けていると「カミさんを調べてデキが悪かったら逮捕する」とか、介護施設に
入所している90歳の母親を「ストレッチャーで連れてきて調べる」と言う。「これが法治国家の日本な
のか」と心底思いました。
マスコミに対しても強い不信感を抱きました。保釈後に緊急入院した病院の中で、事件を報じた新聞
各紙を取り寄せて読んだのですが、すべてデタラメ。一切否認なのに、新聞では逮捕2回目から「容疑
認める」 「1000万円もらった」などと報じられているのです。愕然とすると同時に、検察からの
リーク情報を垂れ流すマスコミの姿勢に呆れました。小沢事件でも、すべての報道を信じる気持ちはあ
りません。
無罪となっても、検察やマスコミからの謝罪はありません。非人道的な取り調べを受けた体験者と
して、こんなことは二度と起こしてはならない。取り調べの可視化は絶対に必要です。