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児童ポルノ禁止法を議論してみて、いかに「児童ポルノ禁止法」という法律名が思考停止を生んでいるかを再認識した。
政治の世界では「嫌われたくない」「レッテルを貼られた少数派になりたくない」という総主流派意識というものがある。
「児童ポルノ禁止法改正」なら中身を知らなくても、「あれこれ反対するのはおかしい」という意識を持ちやすい。
そこに乗じて、捜査権限を拡大し「児童ポルノ」のみならず、その周辺に存在するものに幅広く網をかけていこうという意図が入り込みやすい。
山口貴士弁護士がそのあたりを解説してくれた。
「死刑」も「児童ポルノ禁止法」も、根が深い問題だ。
永田町で、こうしたテーマをまるで選ぶかのように取り組むことになるのも、少年時代から「内申書裁判」などの訴訟の当事者だったという独自の経歴がなせる技だろうか。
もちろん、尖鋭的な課題にばかり取り組んでいるわけではない。
ごくごく日常の市民の悩み、疑問、そして要求にも耳を傾けるようにしている。
砂粒ひとつの小さな集合が、やがて塊になり、また積み上げられて山になる。大きなブームも最初は数人から始まる。
今日話したテーマは、きっと来年にはもう少し大きな課題として認識されているといいと思いながら、ペンを置くことにする。
死刑制度と児童ポルノ禁止法を語り終えて - 保坂展人のどこどこ日記
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