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アメリカ=金融資本主義=衰退、の嘘
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今回の危機は「米国経済=金融資本主義=破綻・凋落」を意味するのだろうか。
「その通りだ。今回の金融危機で米国の金融資本主義の経済モデルは破綻した。
儲けと成長のエンジンを失った米国経済は長期的にも回復せずに凋落するはずだ。」
そう考える読者は少なくないだろう。確かに世間にはそうした「米国凋落論」を語る
書籍が溢れている。少しだけ引用すると例えば次のような論調だ。
「米国経済は、本質的な意味で、もう富を創造できなくなってきています。文明批評的
に言えば、そういう病的な段階だと私は思います。だから、いろいろな所に行って、
獲物を探しているのです。」(『国富消尽』、吉川元忠、関岡英之著、PHP研究所、2006年)
今回の米国の景気後退は、資産価格の大きな下落で家計消費に負の資産効果が
働いているので、回復には時間がかかるのではないか、というような議論ならば
真っ当な議論なのだが、「米国は金融資本主義だから凋落する」というのは
トンデモ論に近い。米国経済は骨の髄まで「金融資本主義」なのだろうか。ところが、
マクロ統計的な事実に基づいて米国経済を俯瞰すると、別の姿が見えてくる。