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給油支援、中止か継続か=対米交渉の地ならし-岡田外相
【イスラマバード時事】岡田克也外相が11日、アフガニスタンを電撃訪問した。治安悪化が深刻な
同国をあえて訪れたのは、今後のアフガン支援の方向性を見定めるためだ。現地の支援ニーズは
何なのか。インド洋での海上自衛隊の給油支援活動は打ち切るのか、あるいは形を変えて続けるのか。
今後の米国との交渉を見据えた「地ならし」の意味合いもありそうだ。
就任時に、「今後100日間に取り組む課題」として在日米軍再編、地球温暖化防止と並び、アフガン・
パキスタン支援を挙げた岡田氏。アフガン入りは「現場主義」を掲げる同氏自身の強い意向だった。9月
下旬からタイミングを探り、滞在約6時間の日程を組んだ。
訪問の狙いについて、外務省幹部は「現地も見ずにアフガン支援のメニューをまとめても駄目。外相
が自ら見聞きしたことを話すことは、米国に対して説得力を持つ」と指摘する。オバマ米大統領の初来日
を11月12日に控え、政府はアフガン支援策の具体化を急ぐ方針。岡田氏としては、現地情勢を把握
した上で、米側との折衝材料としたい意向とみられる。
ただ、政府は自民党政権下、インフラ整備や教育・医療支援などで約18億ドルの資金援助を実施し
てきた。治安が安定せず人的貢献が困難な中、給油活動に代わるインパクトがある支援策を打ち出す
のは容易ではない。給油活動をめぐっては、米国に加え英国やパキスタンも継続を求めており、日本
の撤退が関係国のアフガン政策に影響を与え、国際社会から批判される可能性もある。
岡田氏は活動継続について、米側との交渉に幅を持たせるために「絶対ノーとは言っていない」と含み
を残す。一方で、北沢俊美防衛相は中止を明言、連立を組む社民党も強く反対している。リスクを冒して
でも現地を訪問した背景には、難航が予想される政権内調整で発言力を確保する狙いも見え隠れする。
(2009/10 /11-15:55)
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