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政治変動 <広島2区> 3度目対決、自民危機感 '09/8/6
▽民主、地域回りを徹底
「逆風ではない。暴風雨だ」。自民党前職の平口氏は3日夕、広島市佐伯区での集会で支援者約100人を前に、
有権者から寄せられる党への厳しい声をこう言った。
集会の出席者からも「麻生降ろし」などでドタバタ劇を繰り返した党への不満が噴き出す。「謙虚に反省し、
直すべきは直してご期待に応えたい」。平口氏は深く腰を折った。
危機感を募らせる平口氏は週末だけでなく、平日の昼間にも主婦や中高年の支援者を集めた集会を開く。
毎朝のように、JR駅前や国道沿いに立ち、各地の行事に顔を出す。公示後には自転車での遊説も初めて計画するなど、
「やれることは何でもする」(陣営幹部)との姿勢である。
平口氏と民主党比例前職松本氏との対決は2003年、05年に続く3度目となる。
03年は、自民党系が国土交通省OBの平口氏を含む3人立候補し、松下政経塾出身の松本氏が次点の平口氏に
約2万票差をつけて初当選した。05年の「郵政選挙」では平口氏が、約1万7千票差で雪辱を果たし、初の議席を獲得した。
松本氏は比例代表中国ブロック(定数11)で復活当選した。
松本氏は前回、敗れはしたが、獲得票数を前々回に比べ3万票余り伸ばしていた。そして今回、
「街頭での有権者の反応はさらによくなっている」と手応えを口にする。各駅前や大型商業施設近くでの街頭演説を重ねる以外は、
地域を隅々まで巡る活動を徹底し、政権交代の必要性を訴え続けている。
「選挙は企業の営業活動に近い。新規の顧客を開拓しないと票は伸びない」と陣営幹部。佐伯区や西区の住宅密集地を中心に、
無党派層への浸透拡大を図っている。一方で、国民新党の推薦を得たことで郵便局長たちでつくる政治団体が支援を決定。
連合広島傘下の労組も活発に動くなど手堅い支援組織も持つ。