09/07/26 10:46:56 GPDKfkFA
いま霞が関の官僚の間で話題のテレビドラマ、城山三郎の小説を原作とした「官僚たちの夏」は1960年
代の通商産業省が舞台だ。主人公の「ミスター通産省」風越信吾は国の将来は官僚が背負っていると
いう強烈な自負を持ち、「国家の経済政策は政財界の思惑や利害に左右されてはならない」と信じている。
政権交代に翻弄(ほんろう)された戦前の記憶がまだ残っていた時代の官僚の心意気を表しているのだろ
う。
民主党は政策集で「与党議員100人以上が大臣、副大臣、政務官等として政府の中に入り官僚の独走
を防ぐ」とうたっている。社会保険庁のずさんな年金記録管理や自衛隊の装備購入を巡る前防衛次官の
逮捕など相次ぐ不祥事を見ると、霞が関が制度疲労を起こしているのがわかる。
政治に求められているのは官僚が燃えるような使命感をもって仕事をする制度と環境をどう整えるかだ。
その方向を決める政権選択選挙に固唾(かたず)を呑(の)む「官僚たちの夏」である。
(政治部次長 高木雅信)
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