09/09/01 13:42:14 GpYUYYNx
昨日の敵は今日の… 自民応援の首長、右往左往
◆ 民主党が圧勝した総選挙から一夜明けた31日、これまで自民を応援していた首長らがさっそく民主に
接近したり、選挙中の言動の釈明に追われたりした。ほぼ半世紀にわたって政権を担ってきた自民党
が野党に転落、民主党が与党になるのは初めての事態だけに、首長らもしばらくは右往左往しそうだ。
◆ 「当選おめでとうございます。選挙中は、失礼なこともあったかも知れないが、理解してほしい。こ
れからはノーサイドの精神でお願いします」。福岡県大牟田市の古賀道雄市長は31日朝、比例九州ブ
ロックで復活当選した民主の野田国義氏の事務所を単身訪れ、あいさつした。野田氏は 「わかりました」
と応じた。
◆ 野田氏の相手は、福岡7区で当選した自民党の古賀誠氏。運輸相、党幹事長などの要職を歴任した実
力者だ。
◆ 古賀市長は総選挙では古賀誠氏を支援。公示日の18日の出陣式で、八女市長だった野田氏を 「市長時
代の実績もない」 などと厳しく批判した。
◆ 今回の 「和解」 には、野田氏の選対本部長である民主の大久保勉参院議員が同席した。大久保氏は総
選挙中、民主優勢が伝えられると、古賀誠氏を支援していた福岡7区内の4市長と面会し、「地方自治体
の長は中立であるべきだ」 とくぎを刺して歩いた。だが、古賀市長だけは「戦っている最中に会うのは
どうか」と面会を拒否していた。
◆ 古賀市長が古賀誠氏を支援したのは、有明海沿岸道路、九州新幹線鹿児島ルート、三池港などの整備や、
「第二の夕張」になりかねない市財政への国からの支援には同氏の政治力が必要だったからだ。
◆ ところが、民主党政権では古賀誠氏は野党議員になることが確実に。古賀市長は、同氏の実力に引き
続き期待する一方、民主とのパイプづくりも迫られた。野田氏訪問は、その第一歩だった。 (つづく)