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首相、遊説日程決まらず 鳩山代表は全国行脚へ
衆院解散を１３日に予告し、２１日に踏み切った麻生首相。準備万端整ったと思いきや、いまだに遊説日程
が決まらず、連日の全国遊説を始める民主党の鳩山代表とは好対照だ。投開票日までは４０日間。長期
戦の「首相動静」に、政界の関心が集まっている。
２１日夜、記者会見を終えた首相は河村官房長官や浅野勝人副長官らを公邸に招き、夫人の手料理を
振る舞った。
「高揚と同時に、ちょっとほっとしたところもあった」。首相の様子について、浅野氏はこう説明した。解散
にあわせて「刺客擁立」を仕掛けた４年前の小泉首相とは違い、何とか解散までこぎつけたという安堵
（あんど）感ものぞく。
２２日、首相は午前９時半に公邸を出る予定だったが、実際の「出勤」は午前１０時１２分。その後、いつも
の通り官邸で公務にあたった。
東京都議選では擁立した５８人中５７人の事務所や集会を訪れたものの、歴史的大敗を喫した。執行部
の一人は「首相が入らなかった島嶼（とうしょ）部以外は大敗した。総選挙で呼ぶ人がいるのか」と気を
もむ。
首相側近は２１日の両院議員懇談会での涙声の謝罪に人気回復への望みをつなぐ。党幹部も２１日、
「今日は驚くほど遊説依頼がきた。総理の話を聞いて『良い』と思ったんだろう」。首相は解散直後、
立候補予定者の一人に公認証を手渡した際「応援にきてください」と頭を下げられ、「調整して」と笑顔で
応じた。
ただ、確定した応援の日程はまだない。首相周辺は「いきなり遊説はしない。まずは団体」とし、日本経団
連などの訪問から始める考えだ。
一方、鳩山代表は２３日から遊説を始める。代表就任後全国を駆け巡り、先の３連休も四国、沖縄、神奈
川を行脚。日焼けした顔で政権交代を訴える。街頭では「鳩山総理」の声も飛び、１８日には記者団に
「麻生総理は全国行脚すべきだ」と挑発してみせた。
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