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反麻生に対抗 実力行使も 『公認外し』『閣僚罷免』辞さず
麻生太郎首相は、自らの退陣につながりかねない自民党の両院議員総会の開催要求には目もくれず、
あくまでも二十一日衆院解散へ突き進んでいる。総会開催を求める署名に応じた衆院議員は衆院選で
公認せず、解散詔書への署名を拒否した閣僚は罷免。首相サイドは、こんな「実力行使」もちらつかせて
いる。
「話を聞く気がないとか、逃げるとか、そういうつもりは全くない」
首相は十六日夕、両院議員総会が開かれれば、出席する意向を記者団に示した。
だが本音は、両院議員総会は開きたくない。首相は「おれが両院議員総会でみっともないところを見せて、
党をおとしめるようなことになれば、票を減らすことになる」と周辺に不満を漏らしている。
都議選惨敗翌日の十三日に発した「二十一日解散宣言」、そして十四日の衆院本会議での内閣不信任案
否決。首相としては、これで「麻生降ろし」に終止符を打ち、政府・与党一体で衆院選に臨む態勢づくりに
邁進(まいしん)するはずだった。
そのもくろみは全く外れ、逆に「麻生降ろし」の動きは加速。ついには、看板の経済政策を一任していた
与謝野馨財務相からも両院議員総会を開催するよう求められた。
これを「首相は『退陣要求』と受け止めた」(首相周辺)。首相は「与謝野氏を一番大事にしてきたのになあ」
と戸惑いを隠せないという。
首相サイドは「反麻生勢力」への対抗心をむきだしにしている。ある周辺は、両院議員総会開催の署名
運動に対しては「署名した全員を衆院選で公認しない。対立候補も立てる。絶対に当選させない」とけん制
する。
政府高官は、与謝野氏が解散詔書への署名を拒否した場合は「罷免するしかない」と言い切る。
しかし、こうした強硬姿勢が、さらに党内の反発を招くことになりそうだ。 (政治部・佐藤圭)
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