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自民攻防/「反麻生」に敗色
自民党は16日も麻生太郎首相の進退をめぐる国民不在の“お家騒動”を続けた。中川秀直元幹事長らは
両院議員総会の開催に必要な所属議員3分の1以上の署名を出したが、首相サイドは公認権をちらつか
せて切り崩し工作を展開。「倒閣運動に利用されている」として署名を取り下げる議員も相次ぎ、反麻生側
の劣勢は否めない。執行部は21日の「緊急集会」開催で切り抜けたい考えだ。ただ衆院選への危機感に
突き動かされた退陣論も根強く、首相を取り巻く党内情勢はなお厳しい。
▽抗議電話
衆院議員の多くが署名に応じた津島派の津島雄二会長は16日午後、反麻生の急先鋒(せんぽう)である
中川氏に電話で抗議した。
津島氏「署名を麻生降ろしに利用するなら、(津島派議員の)名簿をすべて引き揚げるぞ」
中川氏「私も純粋な気持ちでやっています。地方選敗北を総括し選挙に向けた真剣な議論をすることが
目的なので、ご理解ください」
津島氏「それならいいが、少しでものりを越える動きがあれば、行動に出るからな」
津島氏がいきり立ったのは、中川氏らが署名提出後の記者会見で「総裁の名誉ある判断を求めていきた
い」(武部勤元幹事長)と総裁選前倒しにつなげる“真の狙い”を示唆したためだ。津島派議員の多くは
「首相での選挙は仕方ないが、反省を促す場は必要だ」との思いから署名したとされ、思惑の違いが浮き
彫りになった形だ。同派幹部は「ヒツジの署名が、オオカミの署名にくっつけられた」と憤った。
急場の署名集めもずさんだった。伊吹派の谷津義男事務総長によると、署名簿に自らの名を見つけ、
電話で中川氏に「覚えがない。なんてことをしてくれたんだ。すぐに取り消せ」と要求。中川氏は「ある議員
が『谷津さんも署名する』と言っていたのでメンバーに加えた。申し訳ない」と陳謝したという。
執行部の名簿点検では、問い合わせに「秘書が勝手にOKを出した」と釈明する議員もいた。