09/07/11 14:06:38 oiZpFJ0J
不信任案の影響読めず 暗中模索揺れる自民
自民、公明両党は十日、民主党が来週衆院に提出する内閣不信任決議案が流動化する政局にどのよう
な影響を与えるのか読み切れぬ部分があり、身構えている。
自民党の大島理森国対委員長は同日、不信任案への対応について「与党として粛々と否決する」と強調
した。
同党内には造反の動きは出ていない。麻生降ろしを画策する中堅・若手にも民主党に同調する空気は
なく、大量造反が出る可能性は極めて低い。
自民党内が警戒するのはむしろ麻生首相の判断だ。党内は現段階での解散に対する反対論が大勢で、
総選挙は八月下旬以降になる情勢が強まっているが、早期解散をしたい麻生首相が不信任案に対し、
受けて立つとばかりに「伝家の宝刀」を抜く「乱心」を警戒しているのだ。
不信任案に加え、民主党は首相問責決議案を参院に提出する考え。これによって、国会は会期末まで
全面ストップする可能性が高い。国会で首相に対し「ノー」を突きつけた以上、野党が国会審議にあっさり
とは復帰できないためだ。
こうした状況に陥ることも、首相に解散の口実を与えることになりかねず、解散をできるだけ遅らせたい
自民党大部分にとっては不安にかられる要素だ。
一方、国民人気のない麻生首相のまま総選挙を戦いたい民主党側は不信任案提出によって自民党内
の麻生降ろしを封じ込めたい狙いがあった。不信任案を否決すれば、麻生首相を信任したことになり、
麻生降ろしはできないだろうというヨミだったが、自民党中堅・若手は「麻生首相に辞めてほしいと言って
いるわけではない。党総裁選をやりましょうと言っているだけだ」と説明。あまり意に介していないようだ。