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日本出発前から固まっていた日露首脳会談でも、ロシアのメドべージェフ大統領は北方領土問題で
先の会談の約束をものの見事に反故(ほご)にし、日本側に「ゼロ回答」を突きつけた。
麻生首相は、これまで電話会談や立ち話も含めて7度にわたりメドべージェフ大統領と会い、「ウマが
合う関係」(政府筋)とまでいわれていた。
だが、5月の麻生首相とプーチン首相との会談で日本側の経済協力を取り付けることに成功したロシア
としては、もともと「返す考えなんかない」(外務省幹部)だけに、領土問題の解決を先送りできる環境が
できていた。メドべージェフ大統領は、ロシア側の不法占拠を指摘した麻生首相の発言などを取り上げ
て「対話を進めていく上で環境が大事だ」とくぎを刺すほどだった。
8日のG8会合では、特に政治問題を話し合うワーキング・ディナーで、北朝鮮問題に言及した。首脳
宣言には、北朝鮮の核再実験や国連安全保障理事会決議1874号が出た後の今月4日に弾道ミサ
イル発射実験を強行したことへの「強い非難」が入り、1874号の制裁規定の「完全な実施の重要性」、
さらには拉致問題への取り組みを促す文言も盛り込まれた。