09/07/09 18:47:45 BAVkFvd9
【激戦の構図 2009衆院選・十勝】(中)主戦場・帯広市区
地区組織固め必死
浮動票も争奪戦
「思った以上に切り込めている」
帯広市内で企業回りを続ける民主党の石川知裕氏支持の市議は、過去の衆院選とは違う手応えを感じ
ている。格差拡大、長引く不況など現状に不満を抱える中小・零細、サービス業に政策を訴え、じわじわ
と支持を広げている。
これに刺激を受けたのが自民・保守系の議員団。昨年11月に立ち上げた「中川昭一を支援する帯広市議
の会」(鈴木孝昌会長)は、2、3人のグループごとに「ノルマ」を設定、数百社を回った。
「今回は目的を一つに組織的に動いている」と鈴木会長。同会の農村系議員は「以前なら選対当番を定め
る程度だった。こんなに動かされるのは初めて」と語る。帯広は早くも、主戦場の様相を強めている。
従来と違う顔ぶれも
道11区の大票田・帯広。前回衆院選(2005年9月)では、自民党の中川昭一氏が4万9267票を獲得、
石川氏(3万6096票)に1万3171票もの差をつけた。両氏の全体の得票差は2万2430票。帯広の差
が十勝での勝敗に直結する。
中川氏の陣営にとり急務だったのが、高齢化が進んだ市内に70以上はある地区後援会の再編・立て直
し。それが済んだのが6月で、同時に「帯広選対」も立ち上げた。6月27日には帯広大集会を開催、熱心
な古参支持者を中心に約500人が集まった。
中川後援会の中核幹部は「大集会は後援会の『足』を試す1つの試金石だった。まだまだ動けるのだと
確信した。『何だかんだ言っても勝つのだろう』と言われるが、最後まで必死になってやらなければいけ
ない」と表情を引き締める。