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７６歳 都知事奔走 自公過半数へ必死 帰国早々あす５陣営応援
東京都議選で、逆風にあえぐ自民の候補者から、石原慎太郎東京都知事へ応援要請が相次いでいる。
石原知事もこれにこたえ、四日夕に出張先から帰国後、休む間もなく翌日から自民党立候補者の応援
に走りだす。七十六歳という高齢の知事にはハードな日程だが、懸案山積の残り任期二年の都政を安定
して乗り切りたいと、熱心にならずにはいられないようだ。
石原知事は五日午後、足立区、荒川区、葛飾区、中央区の四選挙区五人の候補者を応援、駅前や商店
街で街頭演説する。
どこも都内屈指の激戦区。足立区（定数六）は、自民現職二人と、自民系無所属新人二人を含む十人が
立つ。荒川区（定数二）は自公の現職、民主と共産の新人ら計五人が争う。自民が現有二議席を持つ
葛飾区（定数四）は民主が告示直前、二人目の候補を立てた。中央区（定数一）は八選を目指す自民
ベテランに民主の女性新人、共産新人が挑む。
石原知事は、東京が立候補している二〇一六年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会
（ＩＯＣ）委員も参加するアジア・オリンピック評議会（ＯＣＡ）総会のためにシンガポールに出張している。
都議選と招致は直接関係ないが五輪を後押しする自民と公明が敗れれば影響がないとはいえない。
新銀行東京への支援、築地市場の豊洲地区への移転は、民主など野党がこぞって反対している。
都議会の勢力図が逆転すれば、都政運営が困難になるのは避けられない。
「私なりに危機感を持っている」と先月の定例記者会見で話した石原知事。「国政での自民党のへま
みたいなもののあおりを都政の自民党が食うのは非合理な話だ」としながら、応援に走る。
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