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2009衆院選やまぐち:選択を前に・暮らしの現場から/4 /山口
◆変わる「福祉」
◇弱者の不安解消策を
下関市の梶山正三さん(80)は、2カ月ごとの年金額が記された資料を見てため息をついた。数年前と
比べて手取りは9万円下がった。後期高齢者医療制度や介護保険料……。天引きされる項目は次々と
増えた。
長男(46)が小学校5年のとき、筋ジストロフィーと診断された。大手企業に勤めながら、同じ病気と闘う
患者会をまとめてきた。県の補助金8万円余りを活用し、約50人の会員に年1回クリスマスカードを送っ
た。しかし県の歳出見直しで、今年度から補助金はカットされる。
「福祉制度は目まぐるしく変わってきた。国や県に共通するのは、取りやすい者から取ろうという姿勢。
福祉は常に削られる対象だ」
◇
小泉純一郎首相(当時)は06年、医療、年金、介護の改革を掲げ、社会保障費の年額2200億円の
削減方針を打ち出した。昨年度には75歳以上が全員加入する後期高齢者医療制度がスタート。税金
や現役世代の負担割合を明確にし、お年寄りにも1割の保険料を求めた。