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菅氏は首相に「舛添(要一厚生労働相)さんとかが幹事長になるなら、下働きでも何でもする」と伝えてい
た。安倍氏らが想定外だったのは、首相側近の安倍、菅両氏に対する自民党内の風当たりの強さだった。
とりわけ当選4回の菅氏に対してベテラン議員は不満を募らせていた。
「菅幹事長」説がささやかれ始めた6月30日、盟友を自任する大島理森国対委員長は首相に2度も電話
を入れて「細田博之幹事長を代えるなら、自分も辞める」と通告したうえで厳しくいさめた。
「あなたのやるべきことは選挙であって、人事ではない。二つもやるエネルギーはあなたにはありません」
お友達か、ベテラン勢か--首相は次第に支持基盤の二者択一を迫られていった。
「人事でもやらないと、政権は本当に悲惨なことになる」
人事不発が決定的になっていた1日昼、安倍氏は谷川秀善参院幹事長ら参院町村派幹部に改めて力説
した。「何か他にいい案があったら教えてください」と食い下がる安倍氏に、出席者は「何もしないのが一番
だ」とすげなかった。安倍氏は「このままだと衆院解散が打てなくなる」と周辺にもらした。
首相の受けたダメージは大きかった。今や自民党内ではベテランから若手まで衆院選先送り論を口に
する。
衆院の解散権は与党の「管理下」に置かれ、首相は独りぼっちの政権運営を余儀なくされる事態に陥った。
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