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公明幹部「総裁選前倒しを言う連中は選挙で支援しない」
早期解散に反対する公明党が、12日の東京都議選投開票前に麻生首相が衆院解散を宣言しないよう
に懸命だ。「麻生降ろし」が本格化すれば、首相を刺激して「破れかぶれ解散」に踏み切りかねないとみ
て、反麻生勢力に圧力をかけている。
「解散を宣言されると本当に困る。場合によっては党として動かざるをえない。よく伝えておいて下さい」。
公明党幹部は6月末、自民党の派閥会長に電話し、首相へのメッセージを託した。一方でこの幹部は
「総裁選前倒しを言う連中は総選挙で支援しない」とも記者団に語った。
公明党は都議選と総選挙の時期をできるだけ遠ざけたいとの考えだ。都議選後の麻生降ろしに先手を
打つ奇策「都議選の投開票前の解散宣言」は容認できない。それを防ぐには、反麻生勢力の動きを止め
るのが手っ取り早いというわけだ。首相の党役員人事断念で麻生降ろしは一時沈静化したが、公明党は
それでも首相の真意を測りあぐね、自民党側への働きかけを続けている。
ただ、「公明党の政局封じは都議選まで」との見方も強い。党幹部は「『反麻生』を推薦しないと言うのは
都議選まで。その後、うちは自民党の動きを黙って見ているだけだ」と明言する。別の幹部も「都議選で
敗れれば、『重大な決意』と言いつつ伝家の宝刀を抜けなかった海部内閣のようになる」と突き放す。
公明党は昨年の「福田降ろし」で批判を浴びたトラウマから麻生降ろしに一線を画してきた。しかし、最近
は「麻生さんは0点」(幹部)など容赦ない批判が飛び交う。都議選さえ終われば、麻生降ろし封じに力を
貸すこともなくなりそうだ。(餌取稔也)
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