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【都議選】麻生首相は都議選と政局の連関を断ち切れるか?
麻生政権の命運を握るとされる東京都議会議員選挙(12日投開票)が3日告示された。なるほど都議選
は首都・東京の未来を決める重要な選挙だが、都議会が安全保障や外交、全国に及ぶ政策を論じ、法律
を制定する役割があるわけではない。麻生太郎首相は「国政と地方選は別」と予防線を張ってきたが、
過去も都議選と国政は強く連動してきた。今回こそは、その因縁を断ち切れるのか。(榊原智)
「公明党、自民党で過半数(64議席以上)を得るのが一つのラインだ」
河村建夫官房長官は3日の記者会見でいきなり与党で過半数を勝敗ラインとすることを宣言した。首相は
3日夕、「地方選の勝敗ラインは私が決めることではありません」とあわてて訂正したが、女房役の失言は
このまま一人歩きする公算が大きい。
ただ、首相も6月に「自民党は第1党であり続けなければならない」と口をすべらしたことがある。記者団に
これを突っこまれると首相は「政権政党として当然の話だ。それを勝敗ラインと一緒にすると言ったことは
ない。地方選は地方選だ」と強弁した。
だが、首相が何を言おうと、自民党内の反麻生勢力は、都議選を敗北すれば、首相を退陣に追い込む
構えだ。麻生首相はこれまで、島嶼部を除く自民党の都議選候補の事務所を応援のため一巡するなど、
地方選挙としては異例の取り組みをしてきただけに都議選の結果次第では逆に責任論が強まる恐れも
ある。
都議選は、国政選挙と制度上は関係がないが、直後に国政選挙が行われることが多く、「国政選挙の
先行指標」とみられてきた。