09/07/01 15:07:34 sX8Ffhuf
>>926より
それでも、豊多摩高ほど精力的に活動する天文部は、やはりまれな存在だ。望遠鏡など
機材が必要なうえ、観測が夜間のため部活動としては制約がある。松村雅文・香川大学
教育学部教授によれば、高校天文部の半数は部員が1ケタだといい、大所帯で活発な学校は
少ない。天文部以外の大多数の生徒にとってはさらに縁遠い分野だ。
学校でまかないきれない機会を提供する意味で、各地の天文教育施設の果たす役割は
重要になる。生徒の好奇心をかき立て、宇宙への関心を呼び起こす施設環境は整っているだろうか。
国際宇宙ステーションに長期滞在中の若田光一飛行士の出身地・さいたま市。同市
青少年宇宙科学館では、4月に子供たちが若田さんと宇宙交信をおこなった。その時の映像は
1階特設コーナーで流している。過去に若田さんが来館した際の様子も写真パネルで紹介中だ。
地元ならではの目玉だが、職員が“手弁当”でサポートしている展示があることも知った。
2階ロビーで、若田さんが搭乗した米スペースシャトルの打ち上げシーンを、大画面テレビで
放映している。同館の職員が3月に休暇を取って自費でNASAケネディ宇宙センター
(フロリダ州)まで出かけ、ホームビデオで撮影した。限られた予算の下、個人の献身が
館の運営を下支えしているのだ。
(続く)