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皆既日食が近いが、天文にも経費節減の波が…
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皆既日食と宇宙への好奇心
科学部デスク 佐藤良明
7月22日は皆既日食。日本で観測できる数十年に一度のチャンスが巡ってくる。
今回、皆既帯の中心は鹿児島県・トカラ列島だが、部分日食は各地で見られ貴重な機会になる。
前回、日本で皆既日食を観測したのは1963年7月21日。北海道東部が皆既帯だった。
当時の読売新聞には「これが“黒い太陽”皆既日食の観測大成功 北海道網走上空
3300メートルで」(21日付朝刊)という記事が載った。
観測ポイントだった知床半島・羅臼岳まで遠征した人たちの中には、遠路はるばる
東京から来た高校生グループもいた。都立豊多摩高校の天文部員だ。21日付夕刊では、
皆既日食を目の当たりにして、バンザイをする部員たちの姿が紙面を飾っている。
15人の生徒を引率した天文部顧問の横倉弘さんは、29歳だった46年前のその瞬間を
鮮明に記憶している。羅臼岳の東斜面、海抜約1500メートルの地点。午前4時すぎ、
水平線上に姿を見せた太陽は、既にほとんどが覆い隠され、ほんのわずか明るい部分を
残すのみ。その後、29秒という短い時間ながら「皆既」が観測できた。「神秘的というか、
とにかく感動のひとことでした」
同高の天文部には卒業生会がある。今も現役部員の合宿に同行し、天体観測を支援するなど
熱心な活動は受け継がれている。
(続く)