09/05/30 13:18:00 OnHhKGao
解散秒読み見えぬ争点 焦りにじむ首相 「敵失」頼みシナリオなく 09年度補正予算成立
一連の経済対策の締めくくりとなる2009年度補正予算が29日、成立した。衆院議員任期満了まで3カ月
余、麻生太郎首相は国会会期を延長し、解散という「伝家の宝刀」を抜くタイミングを探る。ただ、「政権交代」
を掲げる民主党を相手にどう争点を打ち出し、有権者にアピールするか。最も肝心なシナリオはまだ描け
ていない。
鳩山由紀夫民主党代表との党首討論をこなした27日深夜。首相は公邸に側近を引き入れ、話し込んだ。
約一時間後、公邸を出た側近は、首相の心中を代弁するように周囲に漏らした。
「鳩山氏は『友愛』。こっちもキャッチフレーズを考えなくては。何かアイデアはないか」
「政局より政策」と述べ、就任早々の解散をあきらめた首相。だが、親しい議員は「麻生さんは選挙をやり
たがっている」と打ち明ける。実際、大規模な景気対策のメニューを示し、それを旗印に決戦に挑む「4月
解散」も模索していた。
「民主党との対立軸、争点を明確にしたい」。こだわり続ける首相の念頭には、前回衆院選で当時の小泉
純一郎首相が「郵政民営化」を掲げて圧勝した成功体験がある。
ただ、「郵政」に匹敵する一手は簡単には見つかりそうにない。