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2009年5月8日 朝日新聞 朝刊13版6面
警察・司法への恐怖なお 「信頼できない」55%
「権力よ、自らの法を守れ」。初公判でホドルコフスキー氏は
そう言った。70年代のソ連反体制派の言葉だ。政敵を訴追して
社会的に葬るやり方は、ロシア皇帝やソ連の共産党政権を思い起
こさせる。
気に入らない人物は逮捕して、政治犯をシベリア送りにする。
裁判にもかけずに国外追放したり、精神科病院に送り込んだりも
する。裁判の結果が、政権の思惑を裏切ることはほとんどない。
その記憶は恐怖とともに国民に染みついている。
新生ロシアでも、国民の警察や司法への不信は根深い。役人の
汚職は見過ごされ、裁判官や検察官を買収して罪を免れていると
みられる不可解な判決は数え切れない。
ロシアの民間調査機関「世論基金」の08年の調査によると、
検察、司法機関を「信頼できる」としだのは27%。「信頼でき
ない」は55%にのぼる。