09/01/24 15:14:31 8O3fu8qN
向こうの民主党、こちらの民主党
オバマ大統領就任式をめぐる国内の反応で、やはり気になったことを改めて付言しておかなくてはならない。
日本の民主党の「はしゃぎぶり」である。「チェンジ」のイメージを今後の選挙戦に使おうというのは選挙戦術だから
一向にかまわないのだが、党名が同じだから友好関係にこぎつけられるというのでは、勘違いも甚だしいと言わなくてはなるまい。
米民主党は基本的に大きな政府志向である。100年に1度といわれる金融経済危機に対しても、
政治・行政がどう関与していくか、監督・規制をどう強めるかといった発想に立つ。
そこには、当然ながら労働者擁護、雇用維持の基本理念があるのだが、国内産業を守る姿勢は貿易の側面からすると
保護主義に通ずる。クリントン政権時代に日米経済摩擦が起きたことを想起したい。
そのあたりの基本認識を欠いたまま、友好関係樹立に走るあまり、オバマ政権に媚びるような姿勢を取るのであれば、
これは墓穴を掘る恐れにつながりかねない。
向こうの民主党は日本の民主党と同一の政治信条に立っているとはつゆほども思っていないのだ。
そこをわきまえないと、滑稽な事態を招きかねない。(政治アナリスト 花岡信昭)
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最後部まで読んで「俺の貴重な時間を返せ」という苦情にはお答えしかねます。