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『大人たちの失敗 この国はどこへ行くのだろう?』 櫻井よしこ
今の中国、中華人民共和国の歴史を振り返ってみましょう。
1949年に中国共産党による中華人民共和国が樹立されました。
その頃の日本では、1947年に日本国憲法が施行されました。
この憲法が求めたものは、「平和路線」でした。何よりも平和が大事であるということです。
しかし、その平和はどのような仕組みによって守られるかが書かれていません。
憲法に謳われた平和はただ、他国の善意を信じ、それに依拠することによって
保たれる平和です。
中略
軍事力を使って、この50年間、中国は継続的に周辺諸国と紛争をおこしています。
朝鮮戦争では1950年から53年、台湾海峡での国民党軍との戦いは1954年から55年までと、
58年に行なわれました。59年にはチベット動乱で厳しい弾圧をしました。62年にはインドと戦い、
69年には中ソ国境をめぐって戦いました。西沙諸島をめぐってベトナム戦ったのが74年、
79年にはカンボジアに攻め入ったベトナムを懲罰するといってベトナムと戦いました。
ベトナムとは南沙諸島をめぐって88年にも戦っています。
まさに中国の歴史は戦争と紛争の歴史で、軍事力が大きな役割を果たしているのは
明らかです。毛沢東はアメリカと対抗する陸海空軍を持つには、大変なお金と時間を
要するため、核兵器の威力に目をつけたといわれています。
現実に、今日の北朝鮮がアメリカと対等に交渉できるのは、一にも二にも彼らが
核兵器を持っている可能性があるからです。ミサイルを開発し、運搬手段をもっている
という現実があるからです。核がなければ、北朝鮮という小さな国がアメリカと同じ土俵で
交渉できたとは思えません。それくらい核兵器は政治力を持つのです。