08/08/09 00:20:01 qa2iw2Zd
あと民主主義は前提として自由主義精神も兼ね備えた人物を
国民が選挙できるとして、かかる独裁官が果たしてすべてにおいて
有能であるかははなはだ疑問。
スペインのフランコ総統は経済がまったく分からず腹心に委ねていたが
(というよりフランコは知的レベルでは平凡な独裁者)彼のように
主体的に内戦を勝ち抜いて独裁者になった人物ならともかく
選挙で担がれてブレーンは別、となると民主主義の要請(手続きの透明性)から考えると
枢密院や諮問議会がどうしても必要となるだろうなあ。
その諮問議会に公的な地位を認めれば中世身分制議会のようなものになって
歴史が繰り返すだけになりそうだ。
結論
民主的な独裁官の存在そのものは近代憲法の原理を侵すものではないが
彼の統治に何らの民主的制約を加える(人事承認権、条約承認権、予算承認権、弾劾発議権など)
議会(この場合、議員の身分は独裁官から独立して強く保障される)のようなものがものがなければ
自由主義のコントロールができない、全体国家となり得る可能性が高い。