08/04/08 22:59:32 wb8rUWF8
「渡辺氏を不同意にしたら、造反者が10人を超えるかもしれない」。8日午後、衆院本会議場。鳩山由紀夫幹事長は、
側近の小沢鋭仁氏らと出入り口付近で額を寄せて話し込んだ。
小沢氏がテレビ出演で「財務省の天下り人事は認められない」と発言してから3日目。小沢氏が沈黙を守る一方で、党
内には波紋が大きく広がっていた。政府の人事案提示前の「渡辺副総裁容認論が大勢」(鳩山氏)は微妙に揺らぎ始め、
「代表が『不同意』と決めたら従うべきだ」(若手議員)との流れも生まれた。
党内の大勢に逆らって「渡辺氏不同意」との党議決定をして造反者を出し、しかも結果が「同意」となれば、党分裂にも
つながりかねない。鳩山氏らはこうした懸念を抱き、党の結束を最優先に、小沢氏の顔を立てつつ「渡辺氏同意」の理屈
も立つ落としどころを探っていた。
「今まで(の財務省出身者)と違い、国際金融で飛び回っていた方。財務省主流、財政担当出身者ではない。好印象だ」。
国会同意人事検討小委員会の仙谷由人委員長は所信聴取後、渡辺氏を評価した。仙谷氏は昨年の「大連立」構想で
小沢氏を公然と批判した「反小沢」の急先鋒だ。
しかし、最終盤になって小沢氏に距離を置く中堅議員の中からも「ここまで政府与党に仕掛けられて黙ってられるか。代
表の言うことにも一理ある」と「渡辺氏不同意」に共感する声が出始めた。政局的な観点を離れて「賛成した方がいい。
世の中は政治そのものにあきれている。今の民主党の対応は100点満点で50点に過ぎない」との冷静な見方も依然あ
る。
渡辺副総裁案を巡って浮かび上がった小沢氏と鳩山氏との対立構図。「あすの本会議の結果次第では、小沢代表か
鳩山幹事長のどちらかが辞めることになるかも知れない」。党幹部経験者はそうつぶやいた。
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